『 post art garden』｜おすすめの映画ニュース『東京・日比谷に「映画の宮殿」がオープン』
PAG『 post art garden』河合昭典です。 PAG『 post art garden』は様々なジャンルの映画の情報を配信するブログです。今回は「東京・日比谷に「映画の宮殿」がオープン」をご紹介します。
◆人の流れが変わる？！
郊外型ではない都市型のシネマコンプレックス（シネコン）としては最大級の「ＴＯＨＯシネマズ日比谷」が開業しました。
東京・日比谷のランドマークとなる複合施設「東京ミッドタウン日比谷」に入居しています。
「映画の宮殿」として映画・演劇の街の復活に向けた中核施設としての役割が期待されます。
◆地上４～５階にシネコン
東京ミッドタウン日比谷は地上３５階、地下４階の超高層ビルで、オフィスと商業施設で構成されます。
商業施設が入る地下１～地上７階部分はレストランやバー、雑貨店、ブティックなど約６０店が入居しています。
都会的なライフスタイルを提案する商品やサービスを充実させた。
ＴＯＨＯシネマズ日比谷は地上４～５階にあります。
１階広場から見上げても内部に巨大な映画館があるとはとても思えないが、隣接する「東京宝塚ビル」内の２スクリーン（旧ＴＯＨＯシネマズスカラ座と旧同みゆき座）を含めて、座席数２８３０席は都市型シネコンとしては最大級の規模を誇ります。
１３スクリーンのうち５つが３００～４００席台のシネコンとなると、日本ではここだけだということです。
◆懐かしの雄姿も
エントランスがある４階まで上ると、広々としたフロアの正面は大きなガラス越しに日比谷公園の緑を一望でき、左手にチケットの発券機が並ぶ。スクリーンの入場口へ向かう途中には、ミッドタウン向かいのショッピングモール「日比谷シャンテ」前広場から移転した「ゴジラ像」が飾られています。
スクリーン１の座席数は身体障害者用３席を合わせて計４５９席。
ここは、開業に先立つ同２６日に行われた米映画「パシフィック・リム：アップライジング」（４月１３日公開）のレッドカーペットイベント終了後、主演のジョン・ボイエガほか俳優たちやスティーブン・Ｓ・デナイト監督が舞台あいさつに臨んだ場所です。
ＴＯＨＯシネマズ日比谷のキャッチコピーは「映画の宮殿」。規模を誇るだけではなく、観客を優雅な気持ちにさせる演出を凝らして高級感も売り物としています。
一部の座席は「プレミアムシート」として、フットレストが付いた革張りのリクライニングシートが採用されています。
また、同規模の劇場に設置されるものより１・２倍の大きさのスクリーンを採用しています。
どの席から見ても画面全体を見渡すことができる工夫が凝らされています。
さまざまな最新の音響設備も備えており、観客は映画の登場人物になったかのような、臨場感を味わうことができるということです。
映画ジャーナリストの大高宏雄さんは、「東京ミッドタウン日比谷は、外国人を含めた大勢の観光客が訪れ、東京の名所の１つとなります。
有楽町・日比谷界隈（かいわい）の人の流れは大きく変わる」とみています。
その上で、ＴＯＨＯシネマズ日比谷を「街の再開発と一体化させた、映画館作りの新たな試みだ。かつて有楽町・日比谷地区でにぎわいをみせた旧来型大型映画館群の『格の高さ』を進化させたものだ」と評価しました。
有楽町の旧「日本劇場」（通称「日劇」）、旧「ＴＯＨＯシネマズ日劇」。そして、かつての日比谷映画街（日比谷スカラ座、みゆき座、日比谷映画、有楽座、千代田劇場）－。
「それら劇場に足を運び、映画鑑賞に高級感を求めていた当時の観客層をＴＯＨＯシネマズ日比谷へ呼び込もうという強い意志が感じられる」
一方、松竹系の「丸の内ピカデリー１～３」（東京・有楽町）や東映所有の「丸の内ＴＯＥＩ」（東京・銀座）など有楽町側の映画館は、「日比谷に流れる観客たちの影響を受けることになる。建物自体も老朽化しており、今後の運営方針をどうするかという問題も出てくる」と、大高さんは指摘しています。
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